Love Slave
言われるがまま作業する。資料には詳しくは分からないが、これまでの予算とか今後の行事について書かれていた。
作業しながら辺りを見回すと、副会長は数台のパソコンを相手に高速でキーボードを打ち、頭ツンツンの人は大量の資料を担いでは隣の倉庫と往復していて、金髪碧眼の人は私と同じ作業しているにも関らず私よりも数倍早く作業している。
この学園は生徒会によって支配されているということだが、決して生徒会メンバーが好き放題、やりたい放題しているわけではなく、ちゃんと公務を行っているようだ。
(それにしても、メンバーが懸命に作業してるって言うのに、肝心な会長は何してるんだ?)
先ほどのやり取りからすると、外国人の方と対話していたようだが、私が小間使いされてる間はずっとニヤニヤ眺めているだけだった。
会長は遊び人なのか?
大量の資料を両手で持つ。これを総てコピーして学年別にまとめる。どれくらいかかるだろう。
コピー機は数台並んでいた。多分、コンビニにあるのと同じタイプ。サイズを合わせて数量を設定して決定ボタンを押す。
が、コピー用紙が出てこない。不審に感じていると、突然異音が響いた。ガタガタと音を立てて紙が出てくるものの、コピーはされてない。設定画面を見ると、エラーが表示されていた。
「えーっと、どうすれば……」
機械音痴な私はパニックになる。停止ボタンを押しても反応がなく、背中に嫌な汗が滲み出す。
コピー機が静まる。見上げると、頭がツンツンの人が仏頂面で立っていた(確か、椚って人)。私が顎を上げないと顔が見えないくらいに大きい。
彼は、リセットボタンを押して止めてくれた。そして、コピー機の蓋を取り外す。
「……紙が詰まってた。ちゃんと確認しろ」
無愛想に言われた。紙も取り除いてくれた。
「す、すみません。ありがとうございます」
謝罪とお礼の言葉を述べたが、彼は何も言わずにスタスタと自分の持ち場へ行ってしまった。
(初めて話したけど、あの人恐っ)
会長とは違う意味での恐さだった。
只ならぬオーラに身がブルッと震える。
作業しながら辺りを見回すと、副会長は数台のパソコンを相手に高速でキーボードを打ち、頭ツンツンの人は大量の資料を担いでは隣の倉庫と往復していて、金髪碧眼の人は私と同じ作業しているにも関らず私よりも数倍早く作業している。
この学園は生徒会によって支配されているということだが、決して生徒会メンバーが好き放題、やりたい放題しているわけではなく、ちゃんと公務を行っているようだ。
(それにしても、メンバーが懸命に作業してるって言うのに、肝心な会長は何してるんだ?)
先ほどのやり取りからすると、外国人の方と対話していたようだが、私が小間使いされてる間はずっとニヤニヤ眺めているだけだった。
会長は遊び人なのか?
大量の資料を両手で持つ。これを総てコピーして学年別にまとめる。どれくらいかかるだろう。
コピー機は数台並んでいた。多分、コンビニにあるのと同じタイプ。サイズを合わせて数量を設定して決定ボタンを押す。
が、コピー用紙が出てこない。不審に感じていると、突然異音が響いた。ガタガタと音を立てて紙が出てくるものの、コピーはされてない。設定画面を見ると、エラーが表示されていた。
「えーっと、どうすれば……」
機械音痴な私はパニックになる。停止ボタンを押しても反応がなく、背中に嫌な汗が滲み出す。
コピー機が静まる。見上げると、頭がツンツンの人が仏頂面で立っていた(確か、椚って人)。私が顎を上げないと顔が見えないくらいに大きい。
彼は、リセットボタンを押して止めてくれた。そして、コピー機の蓋を取り外す。
「……紙が詰まってた。ちゃんと確認しろ」
無愛想に言われた。紙も取り除いてくれた。
「す、すみません。ありがとうございます」
謝罪とお礼の言葉を述べたが、彼は何も言わずにスタスタと自分の持ち場へ行ってしまった。
(初めて話したけど、あの人恐っ)
会長とは違う意味での恐さだった。
只ならぬオーラに身がブルッと震える。