ボクがキミをスキな理由【短編集】
目の前にいる超絶美人さんの笑顔を見て、成宮くんはハァとため息を吐く。
「あのさ?学校には来ないって約束だったよね?」
何だか不機嫌そうな顔をして成宮くんはカレンさんを睨む。
「しょーがないでしょ。
非常時にも関わらず放課後にの~んびり遊んでたアンタが悪いのよ。」
カレンさんは不機嫌そうな成宮くんなんて完全無視。どこ吹く風で、飄々とした表情で言葉をつむぐ。
「車に乗りなさい。
今すぐ会社に向かわないと大赤字よ。」
会社…?
大赤字…??
何だかワケのわからない言葉が私の頭の上で飛び交い続ける。