ボクがキミをスキな理由【短編集】
な、なんで?!
成宮くんとメル友なのってそんなにおかしい!!??
あからさまにガックリと肩を落とす二人に驚いて挙動不審にオロオロしていると
「沙良。アンタ目は確か??」
心配そうに葉月が私に問いかける。
「…えっ??」
意味がわからなくてキョトーンとしたまま聞き返すと
「アンタ気は確か?
誰ともしゃべらない、服のセンスゼロ、本がトモダチの成宮なんかと仲良くして恥ずかしくないの??」
―えっ……??
余りの言葉のひどさに一瞬息が止まる。
「そうだよ!!
沙良はカワイイし、性格もいいんだし……。何も成宮なんて相手にしなくてもいいじゃない。」
―なんで?
なんでそんなこと言うの??
「あんな暗くて目立たないヤツ…、
沙良と釣り合うハズないじゃない。」
葉月と沙良は、こんなヒドイ言葉を私に向かって投げつけた。