ボクがキミをスキな理由【短編集】
成宮くんは突然私を降ろして。
“あ~っ!!!”っと叫びながら頭をクシャクシャ乱暴に掻くと。
「あぁ~っ、もう!!なんでいちいちそんなに可愛いかな!!
俺を殺す気!!??」
顔を真っ赤にしながら。
困ったように彼が叫ぶ。
こ、殺す!?
そんな気なんて全くないよぅっ!!!!
驚いて小動物のように首をブンブンと横に振ると、成宮くんは
「も~…、マジで勘弁……。」
ハァ~とため息をはいて、真綿でくるむように優しく私を抱きしめる。
「もーダメ…。
俺、星野さんを独り占めしたい。こんな表情…、誰にも見せたくない……。」
そう言って、成宮くんは私の頭に軽くキスをすると
「星野さん、お願い。
俺と付き合って??」
大好きな彼は、こんな夢のような一言を私にプレゼントしてくれた。