ボクがキミをスキな理由【短編集】
・俺の彼女はカワリモノ
17歳、ドーテーの俺はそんなカノジョに翻弄されっぱなし。
「亮ちゃんだいすきっ♪」
バイト先の酒屋(実家)で酒の補充をしている最中にも関わらず、俺にギューッと抱きついて離れないレイさん。
「レイさん……っ。
後でレイさんの家に行くから今は離れて…っ!!!」
どうしようもないカノジョになけなしの妥協案を押し付けると
「ヤダ。あたしは今、亮ちゃんとラブラブしたいのっ!!」
レイさんはブスッとしながら俺の腕をギュッと握りしめる。
可愛いカノジョは
困ったカノジョ。
いつも自分の気持ちに正直でストレート。まっすぐでブレのないカノジョを可愛いと思う一方で……カノジョの押しの強さにタジタジなのも正直な事実。