ボクがキミをスキな理由【短編集】
ホント…
レイさんはこんな俺とよく付き合ってくれてると思う。
気のきいたコトも気のきいたセリフも言えないこの俺。なのにレイさんは嫌な顔一つせず俺を“好きだ”と言ってくれる。
ホント…レイさんはこんな俺のどこが気に入ってくれてるんだろう。
カッコいいわけでもない。
特技があるわけでもない。
俺は母ちゃんの言う通り、何のへんてつもないフツーーーーーーーーの男なのに。……謎だ。謎だらけだ。
俺は酒の補充をしながら
レイさんの謎の回路について考えていた。