ボクがキミをスキな理由【短編集】
ポカーンとしながらアイツを見てると。


「同情…なんかじゃないよ?
中学の頃から…、ずっと好きだったの。龍ちゃんに紹介された日から。」


ヒクッと泣きじゃくりながら、安達は言葉を繋げていく。


好きだって?

ずっと俺を好きだったって?

え??意味がわかんねえ……。



「じゃあ…、なんで俺をフッたんだよ!!
好きならなんで!!!!!!」


あの日の胸の痛み。

眠れない夜。

したくもない後悔。

そんな夜を繰り返した俺の気持ちはどうなる!!?



責めるような瞳で安達をギッと睨むと、安達は泣きじゃくりながらこう言った。


「怖かった。
市橋くんのことが…好きすぎて怖かったの。」


…と。

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