ボクがキミをスキな理由【短編集】
それから俺たちは駅前にあるレイさんオススメのパスタ屋に入ってゴハンを食べるコトになった。
なんかレイさんお気に入りの店って敷居が高くてパスタの値段も高そうで心配したけど…
「そこ安くて、雰囲気よくて、いいお店なんだ。」
そう言った彼女の笑顔にホッとしたのを覚えてる。
連れられて行った店はウッド調の落ち着いたカフェみたいな雰囲気。
メニューを見るとどのパスタにもスープとサラダ、ドリンクにデザートがついていて980円と超お得。しかも大盛はタダ。
俺はメニューの中からペペロンチーノを選んで、レイさんは醤油ベースの和風パスタを選択。
店員さんを呼んで注文をして、パスタが運ばれてくるのを待っていると
「嬉しいな。
夢みたいだよ、亮介くんとデートしてるなんて。」
とろけるような笑顔を向けてレイさんが俺に笑う。