ボクがキミをスキな理由【短編集】
大人な恋愛。
一夜限りのお気軽な愛情。
そんな中でSEXの誘いを拒否することはあっても、Hのお誘いを拒否されることは全くなかった。
男の子はとにもかくにもヤりたいハメたい生き物で
理性よりも欲望が勝る単純で動物的な生き物だと思っていたのに。
目の前にいるカレは違うらしい。
「私って、そんなに魅力ない?」
一応、読者モデルなんかをやらせてもらってる私。
自分の容姿には自信があったし、カラダを使えば彼はオチてくれると思っていたのに…。
なんだか自分に自信がなくなってきて。
初めて好きになった男の子に拒否されたコトが切なくなって。
バカな質問を彼に問いかける。
すると彼は“うーん”と腕組みをした後
「魅力的なんじゃない?
上原さんはキレイだし。」
ニッコリと。
ニッコリと彼はそう言って微笑んだ。