ボクがキミをスキな理由【短編集】
「違う…!!
そんなこと思ってないよ!!」
遊びなんかじゃない。
一夜限りなんて絶対にイヤだ。
亮介くんを想う気持ちは今まで経験したことがないくらいに甘くて、切なくて、苦しい気持ち。
4つも年下の高校生の彼に、こんな想いをぶつける日がくるなんて夢にも思わなかったけど…。
亮介くんを想う私はいままでの私じゃない。
もっと真剣でもっと誠実に彼を欲しいと思ってる。
「なんでわかってくれないの?
私、ホンキで亮介くんのコト好きだよ!!??」
まるで心の奥を叫ぶかのように、必死になって彼に訴えかけると
「じゃあなんで俺のカラダだけ欲しがるの?
意味わかんねぇ。」
亮介くんは私の手をふりほどいて、コップに入ったお水をグイッと飲み干した。