ボクがキミをスキな理由【短編集】
「ホント!!??
それならいいじゃない♪付き合うのになーんの問題もないじゃな~い!!!!
じゃあ、決定!!
今日から私たちは恋人同士ねっ!!!」
そう言って。
亮ちゃんの右手をギュ~ッと両手で握りしめると
「えっ、えぇーっ!!??」
亮ちゃんはお店中に響き渡るような大声で絶叫してしまった。
でも…
戦闘体制に入った私はそんなの全く気にしない。
「じゃあ、私のコトは上原さんじゃなくて“レイ”って呼んでね。
私はそうだなぁ……。
うん!!“亮ちゃん”って呼ぶねっ!!!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ!!上原さん!!!」
「だーめ。上原さんじゃなくて“レイさん”でしょ!!!???」
そうやって強気で押しきって。
その後30分に渡って死闘を繰り広げた挙げ句。
私は強引に丸めこんで…、有無を言わさぬ押しの強さを見せつけて。
私は亮ちゃんを1ヶ月間だけ手に入れることに成功したんだ…。