ボクがキミをスキな理由【短編集】
「なんだ?今の趣味はチェリーボーイの童貞狩りか??」
ノブはレイさんの顔を見てフッと冷たい視線を浴びせさせると、こんなひどい事を言い始めた。
「え……っ!!?」
「前はDJばっか食っててさー。その前はモデルだろ??
お前、ホントにSEXが好きだねー。
っつーか、その好きモノ加減はSEX依存症だなー!!」
「………っ!!」
は??
コイツ、なに言ってんだよ。
それにレイさん!!
なんで黙ってるわけ!?
こんなひどいこと言われてなんでうつむいたまま、黙ってんだよ!!
「お前な!!レイさんは女の子だぞ!?
言っていいことと悪いことがあるってわかんねーのかよ!!」
堪忍袋の尾が切れた俺が、ノブの首元をグッと掴んで牽制すると
「わかってないのはオマエだろ?ボーヤ。」
ノブはそう言ってククッと笑った。
「何がおかしいんだよ!!」
「別に??俺はかわいそうなボーヤに忠告してやってんだよ。」
「は!!?」
「オマエのこの目の前にいるオンナはな。
男ってだけで誰にでも股を開く、ビッチだぞ?」