ボクがキミをスキな理由【短編集】
なんてバカだったんだろう
心の中の淋しさなんて
一瞬の快感で
忘れられるはずないのに
満たされないキモチなんて
カラダで解決できるはずなんて
ないのに。
私はずっとそんな夜を繰り返してた
何度も
何度も
何度も。
それで…よかったんだ、あの時は。
心地イイ音楽に
美味しいお酒。
カッコイイ男の子達に
カッコイイ女の子。
それさえあれば、クラブの夜は最高で
享楽に身を任せられる
楽しい時間だったから。
後悔なんてしてない
ううん、しないはず
今のあたしは最高に輝いてて
最高に魅力的で
イケナイオンナだと信じてた
その時間が
私をこんなに苦しめることに
なるとは知らずに……。