ボクがキミをスキな理由【短編集】
その雑誌のインタビューに
Kiriはこんな風に答えていた。




――どのような女の子がタイプですか??


『俺はやっぱり女の子らしい子が好きですね。グイグイこられるのは苦手なんで、おだやかで優しい子にグッときます。』





――セクシーなオーラが満載のKiriさん。
ズバリ今、恋してますか??



『はい、ズバリしてます。』



――わ!!直球ですね!!



『はい。俺、隠し事はしたくないタチなんで。直球で答えちゃいました。』





――へぇ……、Kiriさんに想われる女性って興味あるな……。どんな方ですか??



『一言で言うと強くて優しい子、ですね。
凄く女の子らしくて可愛い外見とは裏腹に、
芯はめちゃくちゃ強くて、
どんなことがあっても揺らがない。
本当に素敵な女性です。
でも……素直でかわいい彼女を見ると、ついついいじめたくなっちゃうんですけどね、俺』





そして、最後に
上半身裸で窓枠に手を当てて


外を眺めるようなポーズを
後ろから撮った写真の下には、大きくこう書かれていた。





『恋愛にセオリーなんて、きっとない。』






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