ボクがキミをスキな理由【短編集】
そして悶絶しながら
「Kiriの想い人の特徴!
優しくて、控えめで、芯の強い女の子
まさに沙良じゃない~~~!!!
アンタ、成宮なんてやめて、Kiriに
乗り換えなよ~~~!!!!」
弥生は私の肩をボンボン叩く。
「え!?え!?
何言ってんの、弥生!!」
確かに“控えめ”って所は当たってる
気はするけど……
「私には成宮君がいるんだよ?
他の人なんてムリだよ。」
他はそんなに当たってるとは思えない。
プンプン怒りながら
「芸能人だろうと何だろうと関係ないよ。
私は成宮君が好きなの。
誰がなんと言っても、成宮君じゃなきゃ
ダメなんです!」
ズズッと勢いよくバナナシェイクを
飲み込みながら弥生にズバッと
言い切ると
「ほら!そういう芯の強いトコ
なんて、Kiriの想い人に
ピッタリ当てはまるじゃない~!」
怒られたくせに
なんだか嬉しそうな顔をして
満足そうに弥生は微笑む。