ボクがキミをスキな理由【短編集】
「今度、もしよかったら家に遊びに来て?紹介するよ、俺の父親。」
そうサラッと言ったカレの一言に、私の心臓はトクンと高鳴る。
それって…
次のデートのお誘い…って受け取っていいのかな。
おうちに遊びに行くって…
なんだか本当に恋人同士なんだって
家族に言ってくれてるみたいで
ドキドキする。
うう…
どうしよう、顔が熱いよう!!
ドキドキしすぎて落ち着かなくて、どんどん熱を帯びていく私のほっぺた。
うう、恥ずかしい!!!
顔の火照りをカレに悟られたくなくて、両手で頬を押さえて何とか熱を冷まそうと試みていると
「反則でしょう、その顔は……。」
成宮君は何かを呟いて、口元に手を当てたまま恥ずかしそうに視線をそらす。