ボクがキミをスキな理由【短編集】
・セカンドトラブル
遊園地スナップ写真事件から1ヵ月後
「ちょ、ちょっと!!」
「ん??」
「コレ…
沙良だよねっ!!!?」
「どういうことっ!!?」
例のスナップ写真は雑誌・シックスティーンの街角ガールズコレクションのど真ん中にデデン!と載ってしまい…大変な騒ぎとなってしまっていた。
弥生に葉月だけじゃなく
クラスメイトや
知らない他校の生徒にまで
「シックスティーンにでてましたよね!?」
だなんて、声をかけられる始末。
しかも…
成宮君はと言えば
「自分のカノジョが人から褒められるって…悔しいけど嬉しいね。」
だなんて、のん気なことを言って私の体中の力を抜けさせる。
この1枚のスナップのせいで
私の平和な生活はグジャグジャ
朝から夜まで落ち着きのない
いつも誰かに見られているかのような
監視されているような
窮屈な毎日。
――もう、いやっ!!
常に誰かに監視されているかのような、キモチワルイ毎日に精神が悲鳴を上げ始めた頃。
自宅に一本の電話が入った。