ボクがキミをスキな理由【短編集】
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「でね。モモは最近ホントに幸せそうなんだよ~。」
いつものように俺の家でSEXを楽しんだ後。ユミちゃんは俺の布団にくるまりながら、親友の恋の行方を楽しそうに話す。
「ふ~ん。拓海も毎日ピンク色だよ?
“今日こそ安達のこと桃香って呼んでみせる!!”って鼻息荒くしてた。」
「アハハ!!拓海くんって、ああ見えて意外と純情なんだね。」
真っ裸のまんまシーツにくるまって、のんきにこんなコト話してる俺達はおかしいのかな。
SEXが終わっても俺とユミちゃんは抱き合ったりすることはない。ただ隣同士に寝て、アレコレ喋りながら体のダルさが抜けるのを待ってるだけ。