ボクがキミをスキな理由【短編集】


薄茶の髪に
薄茶の瞳



スッと通った鼻筋に
品のいい整った顔立ち



長い手足に
高い身長



バランスのいい
スタイルっていうのかな。





実際に会ったKiriさんは
雑誌で見るよりずっとキレイで
ずっとずっとカッコいい。






それに…
体中から匂いたつ、
セクシーなオトコフェロモンに
なんだかクラクラしてしまう。





う~ん。
弥生の言うとおりやっぱり
Kiriさんはイイオトコ。






そんな風に冷静に見てる私とは対照的にKiriさんは私の顔をジッと食い入るように見つめていて、瞬きもせず、一言も発そうとしない。





まるで信じられないというように
目の前にいる事実が受け入れられないとでも言うように、私をずっとずっと見つめている。






――え、え!!?

私何かした!!?
やっぱり私なんてお呼びじゃなかった!!?





そう思ったらなんだかいたたまれなくなってきてワタワタワタワタしていると




「どう?
Kiriさん。」




ニヤリと笑って
どうだ!と言わんばかりのドヤ顔で潮見さんがKiriさんの肩を叩く。



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