ボクがキミをスキな理由【短編集】

――えっ!!?



急に不機嫌な顔して、
運ばれてきたアイスコーヒーを
ズズッと吸い込むKiriさん。




えぇ~?!
なんで!?




急に変わったKiriさんのお天気模様に驚いてワタワタしていると



「まだ……
わからない??」




そう言って
呆れたように
Kiriさんは
私を見てクスリと笑う。




えっ……??





試すように
からかうように
私をじっと見つめる
Kiriさん。





その目はまるで
イジワルななぞなぞを出して
答えを待っている子供のよう。






え…??
え!?
え!?





Kiriさん何が言いたいの!?






それでもやっぱり
私はKiriさんの求めている
答えがわからなくて





「ごめんなさい…。
Kiriさんとは以前にお会いしたことがありましたか??」





なるべく失礼がないように
申し訳なさそうな顔をして
カレの瞳をジィッと見つめると





「ひどいね、星野さん。
それがカレシに言う言葉??」





そう言って
Kiriさんはクスクス笑う。




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