ボクがキミをスキな理由【短編集】
その言葉に
店中が凍りつく。
――は…???
マイペースで
つかみどころのない
Kiriさんの言葉に
頭の中は「?」がいっぱい。
「あの…??
かれし…って…??」
私のカレは
かっこいいけれど!!
すっごくすっごく
魅力的なカレだけど!!
あなたみたいなスターでは
決してないですよっ!!?
意味不明なKiriさんの言葉に
おずおずと反論すると
「ひどいなぁ。
こないだはバスの中で抱きしめさせてくれたのに。」
そう言って
いたずらっ子みたいな目をして
Kiriさんは私の顔を覗き込む。