ボクがキミをスキな理由【短編集】
学校の男友達とも違う
女友達とも違う
アンナとの時間は
楽しくて楽しくて
たまらなく嬉しくて
ステージに立っていた
あの時と同じ目で自分を見つめてくれるのかと思うと、死ぬほど嬉しかった。
自分だけを見て
自分だけに話しかけてくれてるんだと思うとそれだけで幸せで、こんな時間がずっと続けばいいのにと心の底から願った。
アンナは俺をからかって遊んでるだけ
そうわかってたけど
俺はそんなコトどうでもよかった
一緒に時間を過ごしてくれるなら
それだけでよかったんや
俺をからかって遊ぶアンナに
それに必死に答える、俺
そんな攻防がしばらく続いた後
「レオ、そろそろ帰らなきゃヤバイんじゃない??」
アンナは腕時計を見ながら
心配そうに俺に問いかける
アンナの言葉にハッとして時計を見ると、時計の指している時間は11時。