ボクがキミをスキな理由【短編集】
確かな告白でも
はっきりとした拒絶でも
そのどちらでもない
曖昧なアンナの答え
普通…
そんな気ィもたせるようなことは言わへんやろう。
LikeとLoveの隙間
でも確かな温かさで
俺の心をわしづかみにして
逃げられなくしてしまった
ズルイ大人なアンナ
見えない鎖で俺を繋いで
一体どうする気やったんやろう。
今になってみても
あの時のアンナのキモチはわからないけれど
アンナはフフッと笑うと
「好きよ、レオ。
真っ直ぐで正直なキミが好き。」
そう…
俺の耳元で囁いた。