ボクがキミをスキな理由【短編集】
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「オトコ修行!?
そんなことマジでしたの!!?
ホンキで言ってんのか~、レオ!!」
「ん?ホンキやで??
アンナには1から10までいろんなこと教えてもらったからな。」
顔を真っ赤にしながら問い詰める拓海に俺はニッコリと微笑みかける。
(うん。やっぱりコイツはこういうところがカワイイなぁ。)
「中3でそんな勉強をしてたなんて~~!!
俺なんてギリギリで高波に合格したようなもんだから、真面目な勉強勉強でそれどころじゃなかったぞ!!」
そう言って拓海は頭を抱えてウギャァと叫ぶ。
そんな拓海を見ながら、今度は冷静な顔をして
「ってゆーか、レオ頭いいとは思ってたけど海星が第一志望だったんだね。」
太一が俺に問いかける。
「あぁ、一応な??
志望を決めてからは結構勉強させられたし、最後には合格安全圏内やったんやで??」
塾も特別進学コースに無理やり変えられたし、特進コースの宿題の量は半端やなくって、アンナと電話した後は2時近くまで毎日勉強してたしな。
真面目に勉強してたら460点越えが平均になってきて、担任は小躍りしながら喜んでたんを覚えてる。