ボクがキミをスキな理由【短編集】
な、何を言い出すねん!!!
中3のウブな俺
Hって言葉には耐えられるけど、SEXっていうあからさまな言葉には真っ赤になって反応してしまうガキな俺。
そんな俺を無視して
「マナーもクソもなくガツ食いする人って前戯が雑でイタイのよね。SEXに品がなくてキラ~イ。」
スパゲッティをクルクルフォークに巻きながら、アンナはいけしゃあしゃあとこんな一言を口にする。
ぜ、前戯!!?
THE・童貞で
経験値不足の俺はもうパニックパニック
カフェテリアにいる家族連れのファミリーにも、俺達はギロリと睨まれ続けている。
そんな視線を無視して
「かといって大人しく食べすぎる人って攻めも大人しくて物足りないのよね。
男らしいくせに品がある食べ方する人。マナーでガチガチになるんじゃなくてそのマナーの中で楽しそうに食べる人って、素敵だと思うわ。」
「…ふーん…。
よくわからへんけど、そうなんか??」
「えぇ。そのカンは外したことないの。
そういう人とは大抵相性がいいわ。
……ベッドの中の……ね♪」
アンナはこんなきわどい言葉を俺の耳元で、甘く囁く。