ボクがキミをスキな理由【短編集】
「覚えておいて?レオ。
食欲と性欲は酷くよく似てるの。
ディナーを心地よく過ごせたオトコとは…オンナは寝てみてもいいと思うものよ??」
真っ赤になった俺を見ながら
楽しそうにアンナは囁く。
――せ、性欲って!!
中学の教室ではまず聞くことのない、卑猥な言葉に俺の頭はショート寸前。
いや…そりゃ男同士ならエロ談義は散々するよ??
けど、オンナはそういう話せぇへんやん!?
せやから女の人の口からこういうエロイ言葉が出てくるとドキっとして、妙に恥ずかしくなってくんねん!!
ドキドキしながら
真っ赤になりながら
俺はアンナに買ってもらったホットドッグを口に頬張ると
「ふふ。
レオ、ケチャップついてる。」
アンナは俺の口の端に指を近づけて、ケチャップを優しくぬぐう。