ボクがキミをスキな理由【短編集】


うぅ!!
恥ずかしい!!



ゴハンを食べるってそんなに意識したことなかったけど“そういうエロい目でアンナは見てるんや”と思ったら恥ずかしくって死にそうになる。




「あ、ありがとさん。」




目を見ずにそっけなく答えると



「ブブー!今のは失格で~す!!」



そう言ってアンナはクスクス笑う。





「レオ。そういう時はね?
ニッコリ笑って、ちゃーんと瞳を見つめて“ありがとう”っていいなさい?」


「え!?」


「そっけない態度は女の子にショックを与えるものよ?
どんなときでも優しく。どんな時でも温かく女の子を受け入れてあげなきゃイイオトコとはいえないわ。
だから…、やり直し!!」


「え、えぇ~!!?」





アンナの講義は意外に厳しくて
何度も何度もダメだしをされた覚えがある。



でも……
その恥ずかしさを振り切って



「ありがとう、アンナ。
嬉しいわ。」



ニッコリ微笑んでやり直しのお礼を言うと



「うん、上出来。」



そう言って満足そうに微笑んで
アンナは俺の頬に優しくチュッとキスをする。




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