ボクがキミをスキな理由【短編集】
「う、うぐっ!!」
その言葉に思わずハンバーグをノドに詰まらせる、俺。
アンナの中でベッドインしてもいい相手かどうかの判断基準が“食事”だと知っているから、そんなこと言われたら次のステップを想像して恥ずかしくなる!!
――うう~!どうすればいいんや!!
こういう時大人なオトコはなんて返すんや~~!!!
頭が真っ白になりながら
「あ、ありがとう。
アンナにそう言ってもらえて嬉しいわ。」
アンナに教えてもらったニッコリキラースマイルで答えると
「かわし方も上手になったね。
そういう落ち着いた雰囲気は大切よ、レオ。
変にガッついてこられると、ヤる気も萎えるわ。」
アンナは満足そうにそう微笑む。
「女の子にはね?
押すのも大事だけど待つのも大事。
期待を持たせて焦らせて、少し待つの。
ガッつかれても引くし、待ちすぎても興味がなくなるんだけどね?
いいワインと同じでいい頃合まで寝かせるのが大事。」