ボクがキミをスキな理由【短編集】
アンナが選んだのは白を基調にした、ニューヨークスタイルの部屋だった。
「うん、キレイキレイ。
コレなら声もいっぱい出せるね。」
「こ、こえ!!?」
「あたりまえでしょ?
Hの声ガマンできるほど大人じゃないもん。」
アンナの大人発言に引き気味になりながら、じとーっとした目で見ていると
「ま、声が出るかどうかはレオ次第だけどね~~。」
悪い顔してニマニマしながらアンナは俺の首に両手を絡める。
「え、えぇ!!?」
「ふふっ、食べたい時に食べたいだけ♪
初物は初めてだけど、なかなかおいしそうだわ。」
大人な顔して誘うアンナに
「ど、努力します……。」
コドモの俺は小さくなって答えるのみ。
俺はそのままアンナに誘われるままに押し倒され…
一回目は攻めることも出来ず、築地のマグロのようにただその場にべたんと横たわってコトが終わった……。