ボクがキミをスキな理由【短編集】


頭と心のなかで渦巻く
激しい嫉妬



自分の中にこんなドス黒い感情が存在していたのかと想うと、それだけで吐きそうになる。




人間の業の深さにびっくりする。




ペットでも
弟でも
友達でも




どんなカタチでも
アンナの側にいられるならそれでいい、と思ってたんは自分やなかったか?





今すぐじゃない
いつか近い未来に振り向いて欲しいと思ってたんは自分やなかったか??





焦らない
慌てない
恋はいつもスマートに



高級レストランの高級コースを食べるように
優雅にその時を楽しみ、その順序を楽しもうと、わけのわからない余裕をぶちかましてた自分を今すぐ殺してやりたい。






俺はガキや
どうしようもないガキや






ガキの癖に大人ぶって、イイオトコぶって、愛人ぶって、余裕ぶって……



結果的に自分の中の醜い嫉妬とジレンマに苦しんでる。






なんで余裕ぶってた?
どうしてそれでええと思ってた??







そんなことあるわけないのに。





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