ボクがキミをスキな理由【短編集】


敵に塩を送るつもりなんて毛頭ない


自分が身を引くつもりなんてサラサラない



せやけど……
コレは全部アンナのためや




スキで好きでソレしかなくて
気が狂いそうなほど愛した
初めての人




このままお互いの本当の気持ちにフタをして、一緒にいられたら幸せかもしれんけど…そんなん偽りの幸せや。





スキで好きで
ホンマに大好きな人やから
俺はカノジョを誰より幸せにしてやりたい。





そんなカノジョの幸せが
俺が手を離すことにあるのなら…
決断せなあかんのやろう。





「アンナ」


「なあに?レオ。」





大好きな甘い声
耳の近くで囁く
耳の奥に絡み突く
その声が俺は何よりもスキやった。





でも……




「アンナ、サヨナラしよう。」




もう…
この声を耳元で聞く日は
今日が最後や……。



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