ボクがキミをスキな理由【短編集】
レオ、正直に言うね?
私はあなたと病室でサヨナラした後、譲さんの待つホテルに行きました。
譲さんに……抱いてもらう為に。
ひどいオンナだと思うでしょうね。
愛の言葉をあなたに囁いたクセに、舌の乾かないうちに譲さんとsexするだなんて、本当に私はビッチね。
でも……
確かめたかったのよ。
譲さんへのこの気持ちは、現在進行形の愛なのか甘酸っぱい過去の思い出なのか。
考えてもわからないなら、行動してみればイイと思った。
譲さんの声
譲さんのぬくもり
それらの全てはあの頃と同じで、なつかしかったけれど……なにかが違った。
変ね。
あんなに大好きで大好きだっ譲さんと1つになった瞬間、あなたを思い出して涙がでたの。
心の中に芽生えたのは幸福感ではなく罪悪感
レオ。
その瞬間にわかったの。
私が愛しているのは譲さんじゃない
欲しいと思っている人は
あなたなんだと――……