ボクがキミをスキな理由【短編集】
脈絡のあるような
ないようなアンナの文章
なんだか完璧じゃない辺りも、アイツらしくて笑いがでる。
でも……
俺には何より大切なラブレター
アンナと再び会えるのか
会ったところで恋に堕ちることができるのかは、全くもってわからへん
だって恋はタイミング
食事と同じで、その時、その場所で、欲しいものと出会えるかどうかなんやから。
風のように自由で
雲のようにフワフワしてて
海のように気まぐれな俺の初恋の人
彼女を人は悪女やと言うかもしれん。
ムカツクオンナと叫ぶかもしれへん。
でも……な??
彼女は今の俺を形作った大切な人なんや
アンナ
いまどこにおる?
なにしとる?
俺は君の笑顔に追い付けるように毎日頑張ってるよ?
君ともう一度出会えたときに
今度こそその手を離さなくてすむように
俺は大きくて優しい男になってみせる
だから……
首を洗って待っててや??
年上で誰よりも愛しい
俺のカノジョ――……
【君の笑顔に追いつきたいから・完】