ボクがキミをスキな理由【短編集】
「太一。アンタはあたしのことどう思ってる?」
はあ~。
ヤだな~この質問。
正直言って……
「面倒くさい…なんて言ったら殺すわよ?」
ギャッ!!!!!
なんだこの人!!!!!!
今まさに考えていたことを言い当てられて、俺は一瞬、激しくたじろいだ。
「ま、まさかあ~。そんなこと思ってないよ~♪」
ドキドキしながら答えると
「はあ~、どうだか。」
ユミちゃんは呆れたような顔をして、冷たい視線を俺に浴びせた。