ボクがキミをスキな理由【短編集】
「ゴメン……。」
俺はそう言うのが精一杯だった。
だって…何を言えばいいの?
傷つけずに済むフリ方なんてどこにもない。恋愛は傷つかずに、傷つけずには終われない。
「俺は…ユミちゃんとSEXしててもキモチイイと思う以上の気持ちは、なかったよ……。」
それなら、ギタギタに傷ついて俺のコトなんて嫌いになればいい。無くせない想いを抱えながら毎日を過ごすより、俺のコトなんて憎んで嫌いになればいい。