ボクがキミをスキな理由【短編集】
「む、むりだよ!!
どう考えたってコレ一年分くらいあるよ!!??」
私の手のひらに置かれたプリントは約10センチ。その厚みたるや……軽い辞書くらいの厚さがある。
こんなの…
二週間じゃ絶対無理~っ!!!!!!!
キッと向井センセを睨むと
「星野がコレを拒否した時には“即刻留年決定だ”と、学年主任からありがたーいお言葉を頂いてるぞ?それでもいいのか~??」
ニヤニヤしながら上から目線で私を見つめる。
オニッ!!
アクマッ!!
「さー、どうする?
やるの?やらねぇの?」
ニヤリと笑った向井センセに向かって
「や…、やらせて頂きます。」
と答えたのは言うまでもない。