ボクがキミをスキな理由【短編集】
これで…
お別れなのかな。
今日は手伝ってくれたけど、明日はどうなのかわからない。
葉月や弥生と一緒にいるのは楽しい。だけど、成宮くんと一緒にいると心の中がホッコリして幸せで暖かくなる。
自分のなかに生まれたこの不思議な感情の名前が何なのかはわからない。
だけど…
成宮くんとこのままサヨナラするのは、スゴくスゴく嫌だった。
「じゃあね、星野さん。
また明日。」
気がつくと、私は笑顔でバイバイをする彼の制服の袖口をギュッと握って
「あのっ…!!
もしよかったら、私とメアドの交換してくれませんかっ!?」
こんな大胆なコトをお願いしてしまっていた。