恋ってなぁに?
…なんだか気まずい。
小林君?の視線がビシビシと突き刺さってくる。
告白現場見ちゃって、まさか怒ってるとか…?
…あぁ!
そういえば奈々!!!
「失礼しましたー!!」
と彼に言いながら、ダッシュで階段を駆け上がるあたし。
奈々がお腹空かせて待ってるよー!
あたしもお腹空いたよー!
そんなことを考えながら、猛ダッシュ。
8段ほど上ったところだった。
「待って!」
という言葉と共に、突然後ろから腕をつかまれる。
心臓がドクンとはねた。
小林君につかまれた腕が、みるみる熱を帯びていく。
立ち止まって、後ろを振り返る。
近くで見る彼の顔はさっきよりさらにかっこよく見えて、
なんだか頭がクラクラする。