大好きな君へ

話

「突然ゴメンね？」

「大丈夫だよ。どうしたの？」

正直怖かった。

変なことを言われるんじゃないかとか

いろいろ妄想してしまった。

「莉美・・・だよ。」

「えっ？なんていったの？」

「だーかーらー、スキだよ」

・・・スキ？

なんで・・・そんなこと言うの？

「ごめん、迷惑だよね？」

「え・・・迷惑だよ。っすごくッ迷惑だよ」

ううん。

迷惑なんかじゃない。

だってまだスキだもん

「だよね・・・ごめん、でも俺まだ莉美のことスキ」

でも・・・愛がいるよね？

ここまで有也は軽いの？

「なんで・・・？愛がいるでしょ。」

「愛は、いとこだよ。俺があんな奴スキになると思う？」

それはわかんないよ・

だって有也だもん

キス魔の有也だもん

タラシの有也だもん

「っばか。」

やっとの思いで声が出た。

「いっつも都合良いよね。なんでいつも莉美のこと苦しめるの？なんでそんなに困らせるの？なんで…スキとか言うの？」

すべてが謎のまま

はやく教えて？





－完－