大好きな君へ

愛のばかぁ

莉美と有也は約束した

2人が嫌な思いをしない




「莉美☆愛ねぇ彼氏できたぁよ☆」

「よかったじゃん♪で、誰??」

何か嫌な予感がした。

「あぁ~、さっき莉美と話してた有也くんだよぉ☆」

えっ?

あ・・・。愛に言ってなかった。

婚約者だってこと。

「しかもさぁこの前キスしちゃったぁ♪」

「お前・・・。」

低くて怖い声が聞こえた。

「何でたらめ言ってんだよ」

「有也っっ!!」

有也は手を出そうとしていた。

とっさに止めたけど・・・。

-バチンッ-

教室に痛い音が流れた、

「なにすんのよっっ」

愛が・・・・泣いてる。

「あたしは、本当のこと言っただけじゃない!」

「はぁぁぁ??」

怖い・・・。

有也怖い。

「お前ふざっ」

「もーやめて。有也、むきにならなくても良いよ。」

「莉美?なに言ってんの?」

もう限界。

「有也の・・・・。裏切り者―――」

「まって。裏切り者って?どういうこと?」

愛のバカ

本当は知ってるくせに

「有也と私は婚約者なのぉ。グズッッヒック」

「莉美・・・。今日は帰ろう。」

「待ちなさいよ。」

愛の手が私の頬に当たった。

-バッチーン-

予想なんかできなかった。

0.001秒くらいで当たったから。

「最低。嘘つき!!!!!!!!!」

「嘘つきは・・・・そっちだよぉ」

私は教室から飛び出した。

そして学校からでたら゛やす〝が立っていた。

「なんで・・・やすいるの?」

「いやぁ~有也さんから電話があって」

「有也の・・・ばかぁ」

私はやすに抱きついた。

我慢できなくて泣き崩れた。

「お嬢の気持ちもわかります。だけど愛様の気持ちもわかりやす」

「え?」

なんでやすが愛の気持ちなんかわかるの?

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