大好きな君へ

やすの過去

やすの過去が明かされる。

「俺は貧乏でした。でも恋をしたんです。ものすごく金持ちの女の子に。でもその子には今のお嬢みたいに婚約者がいたんです。その婚約者は俺の心友でした、どこでもずーっと一緒で仲がよかったんす。でもそれを知って俺は悔しくて心友を避けてきたんす。まぁ恋した女の子とは両思いになったんす。だけど婚約者がいたから付き合えない。そんな切ない恋をしてたんす。」

-8年前-

「やす君・・・好き」

-琴恵-
金持ちの女の子。やすの好きな子

「え・・俺も琴恵ちゃんのこと、好きっす☆」

両思いだった。

それがいけなかったんだ。

その次の日から琴恵は消えた。

俺から姿を消した。

やっとの思いでここまで来たのに。

「やす~琴恵は俺の女だからぁ」

-裕輔-
琴恵の婚約者

「知ってるけど・・・。」

「お前昨日何したか覚えてるよなぁ?」

怖かった。

こう見えてチキンだから。

「えっ?」

俺は初めて心友にボコられた。

悔しかった。

でも、琴恵にはもう会えない。

裕輔は琴恵を監禁させたんだ。

「琴恵にはもう会えないと思うけど・・・俺の女には手ぇだすな」

なんてカッコいいこと言ってたなぁ。





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「こんな過去ッす☆」

「大変だったね」

「貧乏人は羨ましがるんですよ」

何か切ない過去聞いちゃった。

「だから愛様もお嬢のこと羨ましくて、お嬢のすべてがほしかったんすよ・・・」

「ありがとう。」

やす、好きだよ。

ありがとう。

本当に・・・。




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