汝、風を斬れ
「姫様、いらっしゃいますね。この何日か、どうやってその髪を隠して来たかは存じませんが、やっと見つけましたよ」
キュアは顔を真っ青にして震える。その姿を見て、ジンはいつものジンに戻った。
「姫、向こうが持っているのはあなたを捕らえるためのロープです。剣ではありません……先ずは落ち着いて下さい。今は、生き延びることが可能な状況です。立ち向かいましょう、私はあなたの近衛、どこまでもお手伝い致します。そして私が使える方、あなたはこの国の王女です」
諭す。
そう、私はセリスの王女。でも、今の私に何が出来るのだろう。ジンの言うとおり、ここで私は死なないよう。立ち向かう……何に。問題は何? ……この反乱を終わらせること。私が捕らえられれば終わるの? わからない。少なくとも、国中に私を捜すために配された兵士達は中央に戻ってくる……その地域の人たちの精神的な不安は減るかしら。私は何をしたらいいの? セント……。
キュアは顔を真っ青にして震える。その姿を見て、ジンはいつものジンに戻った。
「姫、向こうが持っているのはあなたを捕らえるためのロープです。剣ではありません……先ずは落ち着いて下さい。今は、生き延びることが可能な状況です。立ち向かいましょう、私はあなたの近衛、どこまでもお手伝い致します。そして私が使える方、あなたはこの国の王女です」
諭す。
そう、私はセリスの王女。でも、今の私に何が出来るのだろう。ジンの言うとおり、ここで私は死なないよう。立ち向かう……何に。問題は何? ……この反乱を終わらせること。私が捕らえられれば終わるの? わからない。少なくとも、国中に私を捜すために配された兵士達は中央に戻ってくる……その地域の人たちの精神的な不安は減るかしら。私は何をしたらいいの? セント……。