恋の色


ため息しか出てこない

だけど

それじゃ玲美たちにも

先輩たちにも

失礼だと思ったから静かにジュースを飲む


そんな時私に声を掛けたのが

「もしかしてココ来るの嫌だった?」

私の前の席に座っている秋山真一(アキヤマシンイチ)先輩


「ちょっと…だけ……」


なんて答えていいのか分からなくて

「実は俺も」

「…………え?」

「涼太に誘われたんだよ。人数足りなくなったからって。迷惑だよな?(笑)」

「そうなんですかっ。実はー…私もです」

「マジ?そうなんだ?(笑)」


唯一

真一先輩だけがただジュースを無言で飲む私を気遣ってくれた


それは優しさなのかもしれないけど

ただ私は無表情で話を合わせるだけだった。


気が付けば

私と真一先輩

玲美と涼太先輩

由香子と耕介先輩

というような組み合わせが出来ていた
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