屋上の君とわたし
「ちょっと健(ケン)。それはひどくね?まあ…確かにそーだけどさ。」
健ってゆーのはマスターの名前。
隆さんとマスターは高校の同級生だとかで、2人は家族のようなもんだって誰かが言ってた。
「こんなのが俺と同じ28才か…」
「マスターも隆さんも同じようなもんだと思いますよ?」
「照〜それはないよー。」
そう言って後ろから抱きついてくるマスター。
ほら、やっぱり同じ。
私はこのお店に集まる人たちが大好き。
本当にみんな素敵な人。
皆がお互いに尊敬しあって、理解しあって、思いやりがある。
今日も7時になるころには、お店は人で賑わっていた。