屋上の君とわたし

「ちょっと健(ケン)。それはひどくね?まあ…確かにそーだけどさ。」

健ってゆーのはマスターの名前。

隆さんとマスターは高校の同級生だとかで、2人は家族のようなもんだって誰かが言ってた。


「こんなのが俺と同じ28才か…」

「マスターも隆さんも同じようなもんだと思いますよ?」

「照〜それはないよー。」

そう言って後ろから抱きついてくるマスター。

ほら、やっぱり同じ。




私はこのお店に集まる人たちが大好き。

本当にみんな素敵な人。

皆がお互いに尊敬しあって、理解しあって、思いやりがある。

今日も7時になるころには、お店は人で賑わっていた。


< 13 / 44 >

この作品をシェア

pagetop