屋上の君とわたし
あっという間に9時になった。
私はまだ高校生だからこの時間でバイトは終わり。
「照!そろそろあがっていいよ。」
「あ、はい。」
バイトが終わるときは、いつもちょっと寂しい。
ここにもっといたいから。
帰る準備をして奥の部屋から出てくると、隆さんが出口に立ってた。
「照ー帰るぞー」
「隆任せたー」
「健!またなー」
隆さんは優しい人で、私の帰る時間が遅いのを気にして、いつも家まで送ってくれる。
マスターが頼んでくれたっていうのもあるんだけどね。
いつものように家まで送ってくれた。
「じゃあ今日もありがとーございました!また明後日に。」
「ん、じゃなーおやすみ!」
隆さんの後ろ姿を見送って家に入った。