屋上の君とわたし

「照?考え事は終わった?」

へ?

あ、そうだ。

まだ純がいたんだ。


「明日の予定でも決めてくれてた?」

「…何で分かるの?」

「ん?まあ、なんとなく。照分かりやすいしなー。」


分かりやすい?

そうなのかな…いつも分かりにくいって言われるのに。

「それで、明日の予定は?」

「あ、うん。私のねバイト先のお店に一緒に行かないかなって。すっごく素敵なお店なの。きっと純も気に入ると思うんだけど…どう?」

どうかな?

恐る恐る純を見るとニッコリ笑って頷いてくれた。

「よかったー!」

「照は学校帰りになんの?」

「あ、うん。4時半くらいにはここ来れるよ?」

「…………ふーん。」


何か、考えてる?

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