屋上の君とわたし
「おもしろい店なんだな。」
「……何で?」
「バイトしてる照が駐車場があるかすら知らないんだろ?」
あー、うん。
普通なら分かるもんね。
「うん、でも本当に素敵なお店なの。私が保証する!」
私はcherryが大好きなんだって。
胸を張って言える。
「…そのお店は幸せだな。こんなにも愛されて。」
そう微笑んだ純がすごくキレイで。
思わずみとれてしまった。
「……照?」
あ、目が合った。
恥ずかしい……。
「照?そろそろ時間だろ?もう1時なった。」
ほら、と言ってケータイの液晶を見せてくれた。
「あ、やばい!帰んなきゃ!」
慌てて立ち上がって扉の方へ行こうとすると、純に腕を捕まれた。
「……純?どうしたの?」