屋上の君とわたし

「おい隆。ここ俺の店だぜ?なんでお前が客びきしてんだよ。あ、でも純くん本当にいつでもどうぞ?なんなら1人でも。」

1人で?

私も一緒に行きたいんだけど……

「だってさ。照、俺1人でここ来てもいい?」

その声に横を向けば、意地悪そうな笑顔の純。

私のことからかう時の顔。

「……別にいいよ?」

そっけなく言うと、3人とも同時に笑いだした。

全く、何がおかしいのよ。

「ははっ。ごめんごめん。でも照のバイトの日は俺1人で来てもいいだろ?」

「……うん。」


「照お前いい奴連れてきたなー。うん、上出来だ。純、敬語とか使わなくていいからな?」

隆さんって…男の子とから人気ありそうかも。

そういえば若い男のお客さんとか皆隆さんのこと慕ってるんだよね。

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