屋上の君とわたし

「明日も…来るのかな」

彼が帰り際に言った「またな」の一言が頭から離れない。

彼なら…きっと来る気がする。

明日になれば分かるんだ。

「さー寝よ寝よ」

電気を消して布団に潜り込んだら、すぐに深い眠りについた。


不思議な夢を見た。

「また会ったな。覚えてるか?元気だった?」

って柴犬が話しかけてくる。

「元気だったよ。貴方は?」

昔からの知り合いみたいに返事をする私がいる。

この犬は何?

知ってる…でも知らない。

どっち?

つい最近会った様な気がするんだけど…でも、もっと昔から知ってる様な気もする。

私のこと何か知ってる…?

貴方は誰…?


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