屋上の君とわたし
2.Cherry
眩しい光に誘われて、私は目を覚ました。
「夢、見てた気がする」
いつも行く屋上で誰かに会ったんだっけ…?
そーゆう夢だったかな。
内容が思い出せない…けど、夢ってそうゆうものだもんね。
でも、なんだか懐かしい気持ちになったな…。
支度を済ませて家を出る。
学校まで満員電車に揺られて行くのも、最初は嫌だったけどもう慣れた。
学校では友だちとたわいもない話をして、あっという間に時間が過ぎる、毎日の繰り返し。
今日の楽しみは、この後のバイトだ。
学校が終わるとすぐに飛び出て、バイト先の「Cherry」まで走っていった。